●沖縄蝶類幼生期図鑑・リュウキュウウラナミジャノメ● このコーナーでは本種の幼生期を紹介しています。野外で観察した生態写真が中心ですが、種を確認するためや変異を見るために一部飼育羽化写真もあります。写真は特記がない限り、新田智撮影です。 |
《産卵〜卵》 ヌカキビ、ヒメアオスゲ、コウライシバ、他物(ホシエダの葉裏)で産卵を確認。この他にも多くの産卵を観察・撮影している。♀は日光浴をしたあと、歩き回ったり、小さく飛んでは産卵を行う。脚の力が弱いのか?、尻餅をつくような感じで地表スレスレの食草などに産卵する。産卵が終わると空高く舞い上がり梢で休む個体もいた。 |
▲♀産卵(ヌカキビ)座間間島 2009年6月8日 | ▲同左卵 座間間島 2009年6月8日 | ▲♀産卵(ヒメアオスゲ)座間間島 2009年6月8日 | ▲同左卵 座間間島 2009年6月8日 |
▲♀産卵(コウライシバ)外地島 2010年6月13日 | ▲同左卵 外地島 2010年6月13日 | ▲♀産卵(ホシエダの葉裏)名護市 2013年06月10日 | ▲同左卵 名護市 2013年06月10日 |
《幼虫》 確認できた食草はヒメアオスゲ、アオスゲ、タシロスゲ。天敵としてコマユバチ類。 ※2009年6月8日、座間味島ヌカキビの卵はそのまま持ち帰りヌカキビで飼育、順調に生育し8月18日に♂を羽化させている。ヌカキビも食草と考えられる。 |
▲1齢(ヒメアオスゲ)座間間島 2009年6月21日 | ▲4齢(アオスゲ)国頭村 2009年9月10日 | ▲終齢(タシロスゲ)国頭村 2009年9月10日 | ▲終齢寄生(コマユバチ類、ヒメアオスゲ)渡嘉敷島 2009年8月25日 |
《蛹》 タシロスゲ、アオスゲの他物で蛹化。なお、2009年〜2010年は本種の野外における幼生期の完全追跡調査を行っている。写真データも多く整理でき次第、本にまとめたいと考えている。 |
▲蛹(タシロスゲ葉裏に下垂)本部町 2009年10月11日 | ▲蛹(アオスゲ根元付近の枯れ草に下垂)本部町 2009年10月20日 | ▲蛹側面(褐色)国頭村 2009年9月27日 | ▲同左蛹腹面(褐色)国頭村 2009年9月27日 |