沖縄蝶類幼生期図鑑・リュウキュウムラサキ

 このコーナーでは本種の幼生期を紹介しています。野外で観察した生態写真が中心ですが、種を確認するためや変異を見るために一部飼育羽化写真もあります。写真は特記がない限り、新田智撮影です。
食草》
 
アオカラムシ、アオジソ(日本鱗翅学会特報6、代用食)、イノコヅチ、エノキアオイ(蝶研フィールド15/11)、オオイヌノフグリ(STAGE 79)、オオイワガネ、、オオバコ、カラスノゴマ、カラムシ、カジノハラセンソウ、キンゴウジカ、キダチハマグルマ、キンゴジカ、コアカザ(未発表)、コヒルガオ、サツマイモ、スズムシバナ、スベリヒユ(日本生物4/2、月刊むし254)、セイタカスズムシソウ(蝶研フィールド21/3)、ゼニアオイ、タチアオイ(タテハモドキ38)、ツルノゲイトウ、ツルマオ(SATSUMA 140ほか)、ツユクサ(日本鱗翅学会特報6)、ノアサガオ(台湾亜種、ゆずりはクラブ2/7、ベトナム種、ゆずりはクラブ2/10)、ヒナタイノコズチ、ヤナギイチゴ、ヤブマオ、ヨウサイ
【ありんくりんニューレポ】
 2010年はリュウキュウムラサキの当たり年で、野外において産卵から幼生期を完全追跡(蛹化からは飼育)できました。その様子をレポートで詳しく紹介しています!!
 ★追跡!野外でリュウキュウムラサキを追え(2010年10月24日〜12月15日。完了)
 ★津堅島でリュウキュウムラサキの産卵確認、新食草で育つか?(2010年12月20日〜)
 ★羽化シーン;リュウキュウムラサキ

《産卵〜卵》
 2010年の産卵はレポートから抜粋。
♀産卵(カラムシ?)与那国島 2003年10月10日 同左卵 フィリピン型♀産卵(ツルマオ)今帰仁村 2010年10月24日 同左卵
   
ジャワ型♀産卵(コアカザ)津堅島 2010年12月20日 同左卵    
《幼虫》
 2010年今帰仁村の追跡では11月15日からはレポートの個体以外に同所において新たに追加の個体を複数確認できました。これらは点在するツルマオで追跡番号を付けて可能な限り追いました(レポート個体はNo.1)。写真は、レポート以外の個体を示します(2〜6)。終齢では頭部の模様に違いがあって、追跡の目安となりました。なお、野外追跡では、老熟幼虫が蛹化位置を決めるのに徘徊し始めると追う事が困難になり、全て行方不明になりました。写真は全て今帰仁村、食草はツルマオでこれを省略しています。
追跡2 4齢(ツルマオ付近ノアサガオの葉裏)2010年11月15日 追跡2 4齢入眠(ツルマオ付近ノアサガオの葉裏)2010年11月16日08時56分 追跡2 5齢 2010年11月17日09時42分 追跡2 5齢 2010年11月20日
追跡2 5齢 2010年11月21日 追跡2 6齢 2010年11月28日 追跡2 6齢 2010年12月1日 追跡2 6齢 2010年12月4日
追跡3 4齢入眠(ツルマオ付近ホシダの葉裏)2010年11月16日09時22分 追跡3 5齢 2010年11月17日09時42分 追跡3 6齢(道路に向かう、しかたがないのでこの個体は食草へ戻す)2010年11月28日 追跡3 6齢 2010年12月1日
追跡4 4齢入眠(ツルマオ付近ホシダの葉上、頭角が曲がってます)2010年11月17日10時23分 追跡4 5齢(脱皮後も片方の頭角が少し曲がってます)2010年11月18日08時31分 追跡4 5齢 2010年11月20日 追跡4 5齢 2010年11月21日
追跡4 6齢(脱皮直後、脱皮殻を食べている)2010年11月24日12時23分 追跡4 6齢 2010年11月26日 追跡4 6齢 2010年11月28日 追跡4 6齢 2010年12月1日
追跡5 4齢 2010年11月17日10時23分 追跡5 4齢入眠(ツルマオの葉裏)2010年11月18日08時56分 追跡5 5齢 2010年11月20日 追跡5 5齢 2010年11月21日
追跡5 5齢入眠(ツルソバの葉裏から落下)2010年11月26日 追跡5 6齢 2010年11月28日 追跡5 6齢 2010年12月4日 追跡5 6齢 2010年12月11日
追跡6 5齢 2010年12月1日 追跡6 6齢(脱皮直後、右斜め上に脱皮)2010年12月4日09時11分 追跡6 6齢(脱皮後、色の変化)2010年12月4日09時30分 追跡6 6齢(脱皮後、色の変化)2010年12月4日13時00分