●沖縄蝶類幼生期図鑑・イワカワシジミ● このコーナーでは本種の幼生期を紹介しています。野外で観察した生態写真が中心ですが、種を確認するためや変異を見るために一部飼育羽化写真もあります。写真は特記がない限り、新田智撮影です。 |
《産卵〜卵》 ただ今、準備中。 《幼虫》 渡嘉敷島での観察では、クチナシの実の中に幼虫とともに蟻もびっちりいました。蟻は、天敵から守ってくれたりします。蟻は実の穴を塞いだりします。 越冬蛹になる幼虫は、ひたすら蛹化する時を待ちます。古いクチナシの実の中に入ったり、木の割れ目に入り込んでその時を待ちます。脱糞を終わらせ、蛹化しますがこの時期を誤ると蛹化失敗や羽化失敗に繋がります。 |
▲終齢 南城市 2003年7月6日 喰い入ろうとしています | ▲終齢 渡嘉敷島 2013年11月6日、肛上板が良く見えます | ▲終齢食痕 渡嘉敷島 2013年11月6日、穿入りしています | ▲終齢(同左)渡嘉敷島 2013年11月6日、実を割ったところ蟻がビッチリ居ました |
▲終齢死骸 嘉手納町 2010年1月9日 クチナシの幹の割れ目 | ▲終齢死骸(同左)嘉手納町 2010年1月9日、確認のため採取し別の場所で撮影 | ▲蛹化を待つ終齢 嘉手納町 2011年1月23日、実を割ったところ |
《蛹》 上段の追跡蛹は、野外で見つけた蛹の色の変化を撮影したものです。本当は野外での羽化シーンを目論んでいたのですが、想像以上に早朝羽化だったようで、もぬけの殻、羽化殻撮影となりました。いつの日にか、野外での羽化シーン撮影にチャレンジしたいです。 イワカワシジミの越冬蛹は古いクチナシの実の中に入っていることがあります。実の付け根は落ちないように糸で綴っています。実の口は塞いである事もあります。古いクチナシの実は蛹探しのポイントです。 羽化シーン;イワカワシジミ。 |
▲追跡蛹 大宜味村 2011年9月6日 | ▲同左追跡蛹 大宜味村 2011年9月12日、黒ずんできました | ▲同左追跡蛹 大宜味村 2011年9月13日 | ▲同左追跡蛹を開いて撮影、羽化殻になっていた |
▲蛹 西表島 2010年6月25日 | ▲蛹(同左)西表島 2010年6月25日、実を割ったところ | ▲蛹巣 嘉手納町 2011年1月30日 | ▲蛹(同左)嘉手納町 2011年1月30日、実を割って手見ると蛹化したてなのか頭殻が残っていた |